中国遠征記 〜2〜 「中国から見えてくる事」

2018年12月12日より、2019年1月14日の1ヶ月に渡って、僕は森下アリスとの展示会の為に中国は成都に滞在してきた。その期間中、2つの一般公開形式の展示会と、1つの非公開形式のアートサロンをやったり色々な人に会ったりしていたわけだ

—Exhibition vol.01—

2018年12月16日〜12月30日 / Present Art Experience Center (Chengdu,China)

—Art Salon—

2018年12月29日 / Chengdu,China

—Exhibition vol.02—

2019年1月5日〜1月9日 / Wen Art Collection (Chengdu,China)

まぁまぁ色々やっていたといっても、1ヶ月にも渡る長期間プロジェクトだったので、滞在中に間が空くことも多かったな。招かれている身としては、招待してくれた中国人キュレーターの予定に合わせるのが基本だからね

「今日は何時にどこで会いましょう」と向こうから指示が来る事もあれば、「今日は特に何もありません」と言ってくる事もある

そういう時はね

観光地巡ったり

お寺散策したり

火鍋つついたり

竹でも眺めちゃったり。。ざわざわ

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宙ぶらりんな状況って結構疲れるぜ。。

まぁまぁ状況が流動的になった時に待つのも仕事のうちだからね。そういう時間も含めて中国で過ごして見えてきた様々なコトが多々あるわけだ

そして、色々と考えちゃったりする

なぜに、。

なぜに日本は東京で生まれた僕が、

ドイツはベルリンで絵を制作して、

中国は成都で展示会をやっている?

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成都特有の分厚くてどんよりした雲を眺めて物思いに耽る

当たり前の話、人生色々ありますわな。百人いれば百通り

閑話休題

最近さ、Queenというバンドが映画になったコトもあって思い出した

彼らは、イギリスのバンドなんだけれど、デビューしてもイギリスでは全然売れなかった。にも関わらず日本では当初から爆発的に売れて、彼らが来日した時に大勢のファンが空港に駆けつけて、彼らがびっくりしたのは有名な話だ

まだ売れていない無名な彼らに目をつけて、日本に紹介した日本人女性がいて、そのおかげで日本で人気に火がついて逆輸入の形で世界中に注目されるようになったのは良く知られている

もちろん僕なんかでは、Queenなんかとは比較にならないし全然まだまだなんだけど。いつの間にか自分たちが知らないところで何かが起きていて、びっくりしちゃう不思議な感覚は少し分かる

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自分たち以外の何かの力が働いて、いつのまにか面白い動きになっていたという面で、分かるんだ。何かが起きている時って、必ず誰かが、誰かに紹介したりして話が大きくなっていたりする

アーティスト本人の知らないところで、話がどんどん大きくなっていたりする

僕もアリスも日々、絵を描いている

でも、いい絵をたくさん描いても、それだけで人が見てくれるほど、甘い世界でも分かりやすい世界でもない。かといって、じゃ、マーケティング的な作業を沢山して、ビジネス的な事をしていればいいのかというと、そう単純な話でもない

Queenにとって、自分たちを見出してくれた日本が特別な存在になったように

僕にとっても中国という国は、それまでの遠い国から身近な特別な国になった

そして、中国を前より知る事で見えてくるもの、気付いてくるものが沢山ある

 

まず第一に、中国という国を一括りに捉える事は不可能に近いのではないかと。。

日本の国土の約26倍の面積に、13億3900万人超という10倍以上の人々が住んでいる。僕たち日本人がイメージする中国人のメインイメージである漢民族以外にも55の少数民族がいて、中国人と一口に言っても穏やかな人から怒りっぽい人まで様々である

そして、僕が展示会を行った成都という場所は、中国の中でも内陸の方に位置する関係もあり、中国政府の規制がそこまで厳しくないと言われている。そのせいか、リベラルでグローバルな開かれた都市という感じがあり、成都の若い人たちは、皆、礼儀正しく、日本人以上にお洒落に気を使っている感じがする

多分、。

上海に行った人が感じる中国

北京に行った人が感じる中国

広州に行った人が感じる中国は全然違う

日本の場合も、北は北海道から、南は沖縄まで、土地特有の個性があるとは思うけれど、まだまだ共通する価値観っていうのがあったりする。だけれど中国の場合、あまりに巨大すぎて、同じ国とは思えないほど、違いがあったりするとも聞く

いずれ、北京か上海に行く機会もあるかもしれない。その国の事は色々な都市で仕事して初めて分かる事もあるのかもしれない

だが、僕の初めて知る中国が、成都という場所で本当に良かった

今後、中国で大変な事や辛い事があっても、立ち返る場所が好きな成都という場所であるのは幸運な事だ。何事も「初めて」って大事ね

そして、中国の人と仕事をする時に大事になってくるのが、「食」を共にするという事

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言葉が満足に通じなくても、少しの間しかいれない間柄でも、「食」を共にして、絆を築く

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仕事も仕事で大事だけれど、その前に人間としての基本的な繋がりを持つ事を大事にする。それこそ、毎日のように、色々な場所に顔を出して、色々な人とご飯を一緒に食べる

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そのような場所で、長期間に渡って過ごしていくと、今までの日本、ひいてはアメリカ的な西洋の価値観が正しいと思っていた自分の価値観がぐらついてくる

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僕の中では日本で報道されている中国関連の情報から「中国ってこういう国」というのが、知らず知らず僕の中で育まれていた

きっと、それを偏見というのだろう

知っての通り、日本と中国に芽生えている反感情は、最近特にひどくなっている。ネットでは、お互いの悪口を言い合っている記事で溢れている。日本も不景気が長く続いていて、そういう時代だから、中国の問題点を鋭くつついた記事が反響がいい

最近じゃ、中国の事を悪く書く記事のバイトがあるみたいね

まぁまぁ。自分に問題がある時ってさ、他人の事つついて安心したいじゃない?それで、自分の国は素晴らしいって安心したいのも分かる。だけど、そんな事して誰が得をする?って一度、考えてみてもいいかもしれない

「あの国は良くない」やら「この国は素晴らしい」やら、そんな事言っても虚しい

そんな事にエネルギーを使っていないで、皆で同じ釜の飯を食えばいい。そうすれば、世界が愛おしく感じられてくる

 

xx

Kensuke Saito

 

中国遠征記 〜2〜 「中国から見えてくる事」” への6件のフィードバック

  1. こんばんは。時に頷きながら読ませていただきました。今の日本が危ういから、他の国の欠点を見つけて安心したいのかなと思いうことが最近目につくようになったと私も感じています。どこにも完璧な国家なんて存在するはずがないのだから、なおのことお互いに欠点を補い合いながら助け合っていけばいいのにと思います。

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    1. Sachieさん、コメントありがとうございます。最近の日本の報道やネットの投書とかを見ていると偏った見方が多い気がして、怖いなと感じる事が多いです。やはり、情報を調べたりする事も大事ですが、最近は、どういう調べ方をするかも、大事な気がします。

      いいね: 1人

  2. はじめましてMojalithさん。楽しく記事を読ませていただきました。
    Mojalithさんの記事はMojalithさんが中国に行き、中国人と接してどう感じたのかということが書かれていてとても読み応えがありました。大きな力の存在や「食」を共にすること、さらには日中関係のこと。興味を持った内容がたくさんありました。これからも楽しみにしています。

    いいね: 1人

    1. コメントに気づくのが遅くなってしまいました。すいません!価値観や国の違いを超えて、時間を共にする為には、「食」というものは大きい意味があるのではないかと、つくづく思います。

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    1. 中国を一周するとは凄いですね!成都とチベット自治州以外の中国には行ったことがないので、僕も是非行ってみたいですね。体調にだけは気をつけて楽しんでください

      いいね: 1人

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