僕はかつて、アル中だった

日も暮れないうちからキリンの缶チューハイのロング缶をまず1本呑む

それから

赤ワインのボトルを1本

白ワインのボトルを1本

ビールのロング缶を2本

この量は僕が一時期、毎日欠かさず呑んでいた量である

こうして書き出してみるとすごい量だわね。。30代を少し過ぎてから30代半ばまでのおよそ数年間、何かに取り憑かれたように僕の飲酒量が激増した

正式には、「連続飲酒」又は、「抑制喪失飲酒」という立派な病名もあるが、。ま、あれだね。平たく言っちゃえば、「アル中」

25歳から始まった社会人生活の中で、知らず知らずストレスでも溜まっていたのかね。それに加えて、アパレル業界というやたら飲む機会が多いところで働いていたのもあったんでしょう

飲み会だったり、接待だったり、連日友人と呑み歩いたりさ

そのうち、毎日、決まった量を呑まないと落ち着かなくなる

いや、違うかな。。正確にいうと、上記の量が僕が1日に呑める限界だったんだね。それだけ呑むと、いつの間にか体に限界が来て気を失っているという

これねぇ、。パリに移住してから、量がもっと増えていったんだわ。。原因はいくつかあるが、2つの理由が大きい

お金と時間だ

お金の面から見てみよう。日本でのアル中時代に僕が呑んでいた量をザッとお金に換算してみよう。例えば家で呑む場合、、まぁ、手っ取り早く、コンビニで買うことが多かったかな

赤ワインのボトル1本が、1000円

白ワインのボトル1本が、1000円

ビールのロング缶を2本とキリンの缶チューハイのロング缶1本とか何やらで、1000円あたりかね。ま。これにスルメイカやらお菓子やら合わせて買うと3500円。。結構高いな。。

驚くべきことに、これをほぼ毎日のペースで繰り返していたのだよ。。1ヶ月、、30日だとしてもさ、単純計算で、1ヶ月あたり10万円越えとるな。。それに加えて宅呑みじゃなくて居酒屋とかバーとかでも呑んだりする日もあるわけじゃん?多分ね。。十中八九もっとかかってるよ。。計算してて、自分でも恐ろしくなってくるな。。

この凄まじい飲酒量をキープするために、多くの金が必要だから多くの仕事をこなしていくようになる。沢山呑んで沢山働く

そして僕自身の経験から、はっきり言ってしまおう。。アル中に早起きは無理である

夜遅くまで、、いや明け方まで呑む。お昼過ぎあたりに起きる。そして、お昼過ぎから、夕方まで仕事をする。でも、、夕方くらいから、もう呑むことを考えている。それで、夕方から夜中までは、飲みながら仕事をする。それで、夜中から、明け方までは呑むだけの時間だ。。

そこらじゅうにワインこぼして、びしょびしょに濡れた床の上で寝てしまうこともあった。すごいひどい状況だ。。だけど、まだまだ、どっかで、お金がかかるからというブレーキが無意識的にかかっていたね。日本時代はね

 

花と芸術の都、、パリに移住してからだ。僕の飲酒問題が本格化したのは。。人生の転換点とランデブーした大変な時期でもあった

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パリって、恐ろしいのが、美味しい現地のワインが、ボトル1本あたり300円から500円で買えちゃう。それに加えて、夕方前から結構、みんな外で呑んでいたりする。。

アペリティフ。。

夕食前にワインを呑むことを、フランスでは、アペリティフという

アペリティフ。。

アル中で苦しんでいた僕にとっては、ただの悪魔の囁きだ。そんなもん

セーヌ河のほとりの爽やかな空気感の中で、早い時間からワインを呑んでいても、罪悪感がなくなるというのかね。罪悪感って大きいよ。日本にいるときは、あまり早い時間から呑んでいると、罪悪感あるからね。周りの目を感じてしまうというのが大きい。たまに海外に旅行に行くと、周りの目を感じなくなって、いつも以上に開放的になるじゃん?

異国の地に来ると、母国に住んでいたとき以上に自分で自分を律していかないと、どんどん堕ちていく。寂しい気持ちから、色々な人と会って、お酒を呑みたくなる

時間は基本的に持て余している。寂しいけど何をしても良い開放感

それに加えて、ワインとかビールが安く手に入る環境にいると、どんどん歯止めが効かなくなっていく

パリに住んでいた2年間、素晴らしい時間も心安らぐ時間も沢山あった。だけど、僕の飲酒問題はじわじわと悪化していった

このまま堕ちるか、這い上がるか

自分の人生の転換点だったんだろう。今思うと、。

 

ある日、限界がきた

 

自分の体も心も限界だった。ばーんと弾けた感じで、目に前に地獄の風景が広がって見えた。これ以上続けると、本当に堕ちるという明確なラインが見えた

その時に感じた恐怖を僕は今も覚えている、というより忘れないようにしている

 

やめよう

 

その時に、心の支えになってくれたアリスと、何度も話し合った。

アリスは、僕の為に自家製のノンアルコールカクテルを作ってくれたり、色々と心の問題を話したり色々と一緒に向き合ってくれた。自分が、1番酷い状況にいた時に、側にいてくれたことは何よりも大きいし、忘れない

だけど結局は自分だ

アル中とは恐ろしい病気だ。一度じゃ、止めれない。誘惑に負けて我慢できなくて、その度に自己嫌悪に陥ることもあった。その度にアル中は立派な病気であると自分に言い聞かせなければいけない。これが1番辛い。自分で自分の事を病気だと認めるのは1番辛い

だから、表面的に反省して、誤魔化す

「昨日は飲まなかったから今日は大丈夫」

「今日は天気がいいから」

「ちょっと量を減らす」

「今日は特別だから」

結局、自分の心が折れていく

「今日は???」の?の部分に言葉を当てはめていく

それでも、どんどん、確実に飲酒量を減らしていく。そのうち1ヶ月に1本も呑まなくなってくると、ビールが苦く感じて、美味しくなくなってくる。そして、少し呑むと気持ちが悪くなってくる。自分の体が変わってくる。運動もしていなのに、1年で体重が10kg減った

リラックスの仕方も覚えた。お酒を呑んでいた時って常に何かに怒っていた気がする

自分で自分の精神状態をコントロールできるのが1番に嬉しい事だ

水が美味しい事が分かってくる。空気が美味しい事が分かってくる

IMG_8729

だけれども世の中に溢れるワインや、ビールが悪いとは思わない。美味しそうにワインを呑む人を見ても、いいね!と思う。アリスだって、今も美味しそうにワインを呑む。楽しくアルコールと付き合える人は積極的に付き合えばいいと思う

僕は、アルコールと良いお付き合いが出来なかった。だからやめる。それだけの事だ

あ。ちなみにタバコもやめた。禁酒禁煙って、自分自身でも信じられないね

その上で思う。アルコールは一種のドラッグだ

タバコだって、一種のドラッグだ

世の中にはマリファナ、LSD、コカイン、というようなドラッグもある

思えば、ビールが違法だった時代もあった。それでもビールを欲する人間が後を絶えず、アル・カポネが出てきた。覚醒剤だって、昔は日本の薬局でヒロポンとして売っていた。今は、知っての通り厳罰の対象だ

マリファナが合法な国はある。方や一方、厳罰の対象になる国もある。ビールだって、厳罰な宗派の人たちもいる

個人的に思うのがRedbullのエナジードリンク。。あのカフェインの量、、やばくないか?今は、普通にコンビニで買えるけどさ、禁止にされたらされたで、「あれはヤバかったって」みんな納得するんだろうな

この10年の間に、僕の中で、日本、パリ、ベルリン、中国と関わる国が増えていった

そして、それぞれの国を見ていく中で思うのは、それぞれの国の都合の中で、色々、合法にしたり、違法にしたりしているだけだっていう事

日本なんか、違法薬物に対する厳罰が凄いなと個人的には思う。逮捕するまでは分かるとしても、社会的に抹殺するまでバッシングって、、それも周りの仲間や家族までバッシングってねぇ。。連帯責任からくる集団ヒステリーにかかりやすい国民性なのか。。個人の責任じゃんねぇ。。とも思うけど、、

僕からしたら、ビール一気飲みとかして、酔いつぶれるまで呑んでいる日本のサラリーマンの方が危なく見えるけどね。。

合法だからって、多量に消費して、ふらふらになるまで呑んで、、

ま。いいや。やめておこう

ぶっちゃけ、どれもやらん自分からしたら、ビールも含めたどのドラッグもどんぐりの背比べにしか見えない。コカインとか覚醒剤、マリファナをバッシングする人たちの言い分の一つに、それがマフィアや反社会勢力の資金源になるから良くないっていうのがありますが、アル・カポネよろしく違法なものにはマフィアや反社会勢力が群がるっていうだけで、合法にしたら、それは仕切るところが、国が認める公的機関に変わるっていうだけでね

こないだオランダ行ったけど、大麻とか売春が合法じゃん?

そうなると国が管理するから、逆にそっちの方が隠し事もなく安全だという。。違法にすると、今度は逆に国が管理できないから、日陰の存在になって危険になってくるという、、

どこからどこまでを、合法にして、違法にするかというのは、その国の価値観の問題になってくる

コーヒーが違法っていう国が出てくるかもしれないぜ?

グーグルが違法っていう国が出てくるかもしれないぜ?信じられないだろ? あ。。中国

 

世の中、ボーダーラインはバラバラだわねぇ。。

 

あれ?そもそも、なんでこんな話になってるんだっけな。。

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まだ肌寒いベルリンの夜中、一人、チャリで家まで帰っていた

あまりにも遅い時間だったので、アリスももう寝ている

もう急がないでゆっくり帰ろうと思ったんだ。たまにはと思って、ベルリンの歴史を感じられる場所巡りをしながら帰った

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ベルリンの壁、、ブランデンブルグ門、、

日中は観光客でごった返す場所を、夜中の誰もいないひっそりした時間に訪れるのが好きだ

異国の地の自分以外に誰もいない場所

積み重なった長い時間、、歴史を感じることが出来る場所

そういった場所でぼーっとしていると過去の自分自身を振り返ることが出来る

思えば、これまでも様々な転換点があり、今の自分がいる

ベルリンは、今、凄い勢いで再開発が進んでいる。気がつかないうちにどんどん新しいビルが建っている。だけれど、同時に過去の歴史的な場所も残している

過去があって、現在があり、未来がある

これから僕の人生で大きい転換点がある

それまでの間、今の自分を記しておこうと思った

 

xx

KENSUKE SAITO

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