こんにちわ!ふたたびアリスです。
こないだに引き続き「食を通して見えたチベット」に関して少しシェアしたいなと思います。
前回の記事はこちらから読めます→ 〜番外編 by Alice〜 食を通して見えたチベット①
けんちゃんの高山病も徐々によくなりほっと一息。少しづつ体が慣れていきました。
そして朝やデザートとしてチベットでよくお目にかかったのはこちら。
そう、ヨーグルトです。が、牛乳や豆乳で出来ているものではなくヤクのミルクで出来ているヨーグルトなのです。とっても濃厚なヤクのヨーグルトは結構お腹にたまります。多分ギリシャヨーグルトに近い感覚です。右側の写真に写ってる小さいお椀に入った煮豆らしきものもあります。これは根菜の一つでヤクのバターと一緒に甘めに煮たものです。それをヨーグルトにのせたりパンにつけたりして食べます。結構こってりしていてトライしてみたのですが私は個人的にシンプルに砂糖のみでいただいてたことが多かったかな〜。
そしてチベットの人たちにそろっていわれたのが、
「ヨーグルト食べた後30分は水分取っちゃダメだよ!」
えーーーー???なんで???
お腹でふくれちゃうのだとか。食べる時はいつも少量いただいていました。
そしてたまにお昼ペマの奥さんが作ってくれたチベットの粉もの。
中国語だと土豆餅,日本でいうじゃがいものおやきのような感じのものです。ヤクのバターをいれた生地にじゃがいもを挟んでやいてあります。そとはサクサクでお昼には丁度いい一皿でした。右側がヤク肉バージョン。シンプルなバターと塩味でお好みでこれにラー油をつけていただきます。粉ものはなんだかワールドワイドですね。イタリアはピザ、日本はお好み焼き、ドイツはフラムクーヘン、韓国はチヂミ、中国は葱油餅などなど。みんな大好き粉ものです。
ガンゼ州チベット自治区は四川省ということもあって麺類も豊富でした。

最近ベルリンでも人気の重慶小面(ここ何年か重慶小面のポップアップストアなども結構やってるみたいです)。ラー油が効いたピリ辛スープに細麺がはいっていてその上にヤク肉がのっているのがチベットスタイルみたいです。辛いもの好きな私は結構好きな麺でした。そしてペマ宅では小さい子供たちが3人(女の子7才・男の子4才・女の子1才)います。なのでペマの奥さんは辛くない麺を作ってくれてお好みでラー油をつけれるスタイルで作ってくれていました。

よく食卓に並んだ優しいスープに手作り麺、その日の野菜とヤク肉を入れたもの。この麺はペマの奥さんが手でコネコネして作ってくれます。一緒に作る時見ていたのですが、遊びざかりの子供たち3人をキッチンで料理しなが一人で面倒みているペマの奥さん。この手ごね麺がキーポイントになるのです。奥さんは麺を作りながら麺の切れ端を子供たちが粘土がわりに遊べるようにテーブルにおいて遊ばせていました。麺の切れ端だとなんでも口に入れてしまう1才の子にも安全だし4才の暴れんボーイが投げても怪我もしません。子供たちは嬉しそうに私と一緒にコネコネ麺の切れ端を伸ばしたり、丸めたりして遊んでいました。その時母の知恵と優しさを感じました。

ペマの子供たち、とっても元気でした!毎日朝から走り回って、アトリエに遊びに来て、一緒に絵を描いたり、散歩したり、庭で遊んだり。一緒にたくさんご飯食べたり。そしてこの子たちしっかりご飯食べるんです!お茶碗3杯とか白いご飯におかずのっけてむしゃむしゃたべます。そして外で色んな虫捕まえて見せに来てくれます。
今回ガンゼにいって気づいたのですが、標高3500mで生活していると、普段食べているご飯の量じゃ全然足りないんです!お昼にお茶碗2杯のご飯食べても4時にはお腹が空いてしまうんです。喋るだけでも、息するだけでも体力を消耗する高原ライフでは、しっかりご飯をたべなければすぐエネルギー切れになってしまうのです。けんちゃんにもそのことを説明して出来るだけしっかり食べなねと言っていました。二人共たくさん食べてたくさん制作できました。
今回の滞在中ペマの家族には泊まるとこを用意してもらい、ご飯を作ってもらったり、一緒に遊んでもらったり、チベット文化を生活を通して教えてもらいました。温かい人たちに囲まれ今回の旅はすごく印象深いものになりました。チベット語をしゃべるペマ家族と私たちでは共通の言葉がなかったのですが色々と時間を過ごす中アプリを使い身振り手振りでお互いの理解を深めていく感覚を感じました。私も子供たちに少しづつチベット語を教えてもらったり、沢山あたたかい貴重な経験ができたこと、そしてそれを可能にしてくれた周りの人たちに本当に感謝です。
今回チベットで吸収したことをベルリンに戻って一度しっかり噛み砕いて次につなげたい。アートという観点で自分なりに感じた感動やチベット文化をいい形で表現してみんなとシェアできたらなと思う。今年の夏はそんな気持ちを胸に制作していきたいと思う。
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